MINI-Z AWD



2    ファインチューン
更新日時:
2006.03.07 Tue.
マシンと同時に購入したフルベアを入れることにしました。
 駆動効率を上げて,アンプ,モーター,バッテリー,駆動系の負担を下げるとともに,ランタイム,加速,最高速ともに大幅な向上が期待できます。
 組み立てキットでは,当然のごとく最初に入れるんですが,RTRキットではバラして組まないといけないのでちょっと面倒。
 今回は,ベアリングの投入と同時に,各部のパーツの検証を行ないたいと思います。
 ちなみに,ベアリングはこれ
 
レーシングドライしか売ってなかったので。屋内ですし,大丈夫かなと。これをSUPER5-56漬けにしたものを使います。
 このベアリング,630の方はオープンタイプです。片側から見ると,保持器が見えます。
 
 
まずは全バラ。プロペラシャフトにベアリングを入れるためには,かなりの部分をばらさなければならないので,ついでに全バラにしました。
 
1/10ツーリングと比べると,多少部品点数は少ないです。シャーシが一体成形な分,モーターマウントやバルクヘッド,ダンパーステーなどがありませんからね。
 
 
各部
 気になる部分を見てみましょう。
 
デフ
 ギヤデフです。
 小ベベルギヤなんか,めちゃくちゃ小さいです。このサイズになると,JIS規格なんてものでは通用しなくなるので,独自規格らしいです。1/10ツーリングから考えると,強度的に不安になりそうですが,あくまでも1/27ですから。
 クリアランスの設定とか,かなり繊細な作りになってそうで,ユーザーが手を加える余地は全くないですね。
 オプションでフロントワンウェイやボールデフがありますが,どのくらい違いが感じられるのか気になります。個人的にはフロントワンウェイ派なのでいずれ試してみたいと思っています。
 ちなみに,ここの部分のベアリングは1060が使用されています。
 
ユニバーサル
 これも小さい。強度的に(メンテの時とか)不安になります。でも,動作はガタもなくスムーズ。
 実はこのアクスルの方(ドッグボーンじゃない方)が曲者でして,金属と樹脂のハイブリット構造になっています。クロススパイダーの方が樹脂,ホイールナット側が金属です。表面上の継ぎ目は,ベアリング一個分のところ(クロススパイダー側の端面から3mm)にあります。で,樹脂側の方が径が大きい。ベアリングがかなり渋かったです。紙ヤスリで多少削りましたが,それでもほとんど変わりません。軟質樹脂なので,ヤスリでは削りにくいです。ベアリング入れるときは注意。
 これを考えると,オプションの金属製ユニバーサルシャフトが欲しくなります。
 
ステアリングサーボ
 さすがにギヤ部分はバラしませんでした。かなりカツカツに収まっています。
 モーターもかなり小さいものを使用しています。
 もうちょっとスペース喰っても良いから,パワーがあるサーボが欲しいな。そういうオプションシャーシが出たら買うかも。
 
プロペラシャフト
 φ2mmのシャフトです。ギヤが入る部分にはDカット加工が施してあります。わざわざ取り上げるほどのパーツではないですね。
 オプションで,64チタンシャフトがあります。駆動系の軽量化はかなり効果があると思いますが,どうなんでしょうか。735円が高いのか安いのか,よく分かりませんが,ミニ四駆の中空プロペラシャフトが100円だったことを考えると,とてつもなく高く感じます(笑)。
 
回路
 アンプ・受信器一体回路です。左側に2個並んでるのが,走行モーター用FET,右にあるのがサーボ用だと思います。
 従来の30%アップの容量らしいんですが,従来のやつを知らないので・・・。サードパーティーから販売されているFETを取り付ければパワーアップするので,加工になれている人にとってはどうでも良かったりして。
 ちなみに,AWDでICS版の回路はまだありませんが,ICSのコネクタが出てくるだろうと思われる部分に蓋がしてあります。おそらくここにコネクタが来るようなAWD専用回路になるんだと思います。ちなみに,その蓋がされている部分はシャーシサイドです。
 
 
組み立て手順
 組み立て手順は説明書に書いてあるわけではないので,自己流です。この通りにやってトラブルが生じても責任取れませんので(笑)。
 
[1]デフの組み立て
 タミヤマニアなら当然の手順。最初にデフを組んでおきます。
ベベルを入れて
 
ふたを閉めます。
 
 と言っても,此処までばらす人は少ないか・・・。
 ちなみに,小ベベルの保持器には表裏があります。
 あと,大ベベルを付けるときに,カップジョイントも付けておいた方が良いようです。後からはめようとすると,Dカットの部分にはめるのが大変です。
 
[2]プロペラシャフトの組み付け
 メインシャーシにプロペラシャフトを組み付けます。
ボールベアリングを通したプロペラシャフトを落とし込みます。
 
前後ベアリングホルダーをネジ留して終了。
 
[3]サーボユニット
 サーボユニットを組み立てます。と言いたいところですが,基本的にバラしていません。上部のカバーを外しただけです。基本的にノーグリスで(ホコリが付くと厄介なので)。
プロペラシャフト装着後,プロペラシャフトを挟んで向かい側に取り付けるサーボセイバーを忘れないように。
 
アッパーカバーを取り付けます。この時,スイッチとスイッチを固定している部品の取り付けを忘れないように。ちなみに,サーボ関係の配線とスイッチの配線合計6本のコードが通りますが,カバーをはめるときに挟まないように注意しましょう。なにも挟んでいなければ,スッと入っていく部品なので,ちょっとでも渋かったらコードを確認してください。
 ここら辺のパーツはごちゃごちゃしていますし,後で組み忘れに気づくと悲惨なので慎重に組み立てましょう。
 
[4]R/C装置の組み立て
 こちらも配線があるので注意深く組みましょう。サーボカバーよりは楽かな?
 基板をセットする前に,バッテリー端子からの配線とアンプからの配線を接続します。端子同士をネジで供締めします。
 各配線の出る場所に注意。カバーを装着。リヤ側の爪を入れながら,アンテナ線を所定の位置に割り込ませます。
 
[5]ナックルの組み立て
 ナックルにボールベアリングを挿入し,ユニバーサルシャフトを組み付けます。
 ベアリングを挿入は,予想以上に硬いので,リューターなどで研磨したいところですが・・・。
 
ユニバーサルシャフトを組み付けます。この時点でスムーズに回転することを確認しておきます。渋かった場合は,ベアリングが真っ直ぐに入っていないことが考えられます。ベアリングを組み直しましょう。
 
[6]前後ユニットの組み立て
 [1]で組んだデフやサスペンションを組み立てます。フロントもリヤも,ほぼ同じ手順です。
デフを装着。スムーズに回転することを確認。といっても,このベアリングはちょっと渋いかも。引っかかりなどがなければOKです。
 
[5]で組んだユニットをロアアームに取り付けます。
 
ナックル上部に,スプリング,サスリミッター(フロントのみ)を入れます。
 
アッパーカバーを装着。サス,駆動系がスムーズに動作することを確認。
 
[7]タイロッドの組み立て
 タイロッドを組み付けます。
リヤタイロッドはアップライトの突起に合わせてはめ,ネジ留します。フロントタイロッドは,サーボホーンにはまるように気をつけます。ステアリングがちゃんと動作することを確認。片側だけ渋かったりする場合は,ゴミを挟んでいたりする場合があるのでチェック。
 
[8]リヤユニットの組み付け
 リヤユニットをメインシャーシに取り付けます。シャーシ長に合わせて取り付けましょう。
スパーギヤの装着。プロペラシャフトのDカットに合わせて装着します。
 
リヤユニットの取り付け。ネジ留します。写真ではLの長さで組んでいます。
 
 この時点で駆動系が軽く動作することを確認しておきます。渋かったら組み直し。
 
[9]バンパー,ボディーマウントの取り付け
リヤバンパーをビスで取り付けます。
 
フロントボディーマウントをビスで取り付けます。
 
[10]モーターの取り付け
 モーターは下から取り付けます。
モーターホルダー,ピニオンを取り付けます。
 
シャーシにはめ込みます。モーターコードに注意。
 
カバーを閉めてできあがり。
 ギヤがしっかり噛んでるかを確認しましょう。
 
配線。といっても,ネジ留するだけです。
 
[11]タイヤの取り付け
ホイールをナット止めしてシャーシ完成。
 
もう一度各部の動きを確認,余った部品がないか確認して,走らせましょう。
 
 ちなみに,全バラしなくても,プロペラシャフトのピニオンを抜けばベアリングが入れられます。こっちの方が断然簡単です(笑)。
 
 
ベアリングの効果
 うぉ,別マシンじゃん。ベアリングだけでめちゃくちゃ変わります(そりゃ当たり前か)。
 ノーマルの重さはどこへ行ったのやら。加速も最高速も良くなって,かなり楽しめます。ノーマルからフルベア入りでも良いぐらいだと思いますが,まぁ,初心者には速すぎるかな?
 このスピード域になると,ノーマルセッティングでは不満が出始めますね。まず曲がらない。かなりアンダーステアです。で,曲げようとするとリヤが出ます。ドリフト気味に走れば楽なんですが,速い走りは難しいかも。セッティング出る前のTA-02Sみたいです。タイヤはノーマル(30°スリック)ですが,ラジアルにするとグリップが増えるかも。と言うより,まずはリヤトーを変えるのが良さそうですね。
 ちなみに,メーカーの見本のセッティングは,フロントトーアウト0.6°,リヤトーイン1.5°です。キャンバーは1.5°か3.0°を選択するのが良さそうですね。あと,ボディーによって変わりますが,ワイドにしたほうが速くできそうですね。
 今の段階でさえ,ときたまハイサイドするので,タイヤグリップに頼りすぎると破綻するかもしれないので,アライメントでどうにかしようと思います。まぁ,タイヤはすでに買ってあるんですが(笑)。



BackIndexNext

ホーム