Sheltie



4    薔薇の足
更新日時:
2005.03.10 Thu.
今回は足回りの説明です。
 
 ミニサイズにするのに一番難しいのがトレッドの短縮です。ホイールベースは,シャーシを切りつめれば出来ますが,トレッドの方は,さすがにサスアームを切りつめるわけにはいきません。デフ周りの幅も小さくしようがないので,短いサスアームを流用することになります。と,ここまでの話は,一般のサスブロックを使ったサス形式の話。
 今回は,ミニのためにずっと狙っていたBarracudaのサスアームを使います。これを使うと,ミニにもかかわらず掟破りのロングスパンサスアームが手に入るのです。(ここで使うサスアームは,Barracuda R2,R3用の物です。)
 Barracudaのサスアームのシャーシ側は,ボールジョイントで支持する形になっており,当然ながら左右のユニットは独立しています。このボールの位置を変えるだけでトレッドを変更できます。ノーマルではボール位置は2箇所用意されていて,外側はオプションのミドルスパンサスアームを取付けるようになっています。ミドルスパンといっても,タミヤの軽量リバーシブルサスアームよりロングスパンです(笑)。このミドルスパンサスアームのボール位置を中央に寄せて,トレッドを狭くするのが今回の使用法です。
 元々この方法はkingfisher(シャフト車)用に考えた搭載方法で,左右のボール位置の間隔を15mm程度にするとトレッドが145mmになる事がわかっていました。しかしSheltieはベルト車なので,中央部にベルトが通るスペースを空けておかなければならず,その分,サスアームのハブの取付け位置を内側にすることによって対応することにしました。つまり,サスアームを加工しショートスパン化するわけですが,それでも軽量リバーシブルサスとほぼ同じスパンです。この長さは,ミニの中では驚異的に長い方だと思います。走りが楽しみです。(kingfisherだったらさらに延ばせるので,そっちの方が性能良いでしょう。)
 Barra足は一見すると値段が高いように感じますが(私は感じました),実際はそれほどでもありません。サスアームは,追加工することも考えハードサスアームを選びましたが,軽量リバーシブルサスアーム(EVOWサスアーム)と同じ値段です。また,サスボールはトー角変化のために偏心サスボール(チタンコーティング偏心φ6.8mm座付きサスボール←長い)を選びましたが,一台分で\2,400です。サスブロックタイプの物は,タミヤでは,一台分\3,200かかりますし,トー角セッティングしようと思ったらさらに数種類必要です。こう考えてみると,Barra足って案外リーズナブルなサスなんですね。
 
 CハブやナックルはEVOW用(軽量リバーシブルサスアームと同じ)を使うことにしました。このハブは950ベアリングを使うようになっていて,バネ下重量の軽減に効果大です。TA-02Sでも使用し好触感を得ていたので,ミニでも採用することにしました。当然ながら,アクスルもEVOW用を使用しますが,ドッグボーンはミニのトレッドに合わせた物を探さなければなりません。EVOWのドッグボーンの長さは46mmなので,36mmのユニバーサルドッグボーンがあれば丁度良いのですがタミヤではありません。最近のドッグボーンは組み立て式ですが,細いピンの太さは2mmの物と1.5mmの物とがあるんです。タミヤは2mmですが,1.5mmを使用しているメーカーが多いので,そちらのドッグボーンを流用する場合は? アクスルも流用しなければなりませんね。クロススパイダーの直径も違うようなので注意が必要です。まだドッグボーンを調べ中なので,何を流用するかは未定です。雰囲気的に39mmが無理矢理付きそうなので,それでいく可能性が高いのではないかと思います。
 
 EVOW足は,リヤもアッパーアームを上部から出せるようになったのでセッティングの幅が広がりますね。どうせならシャーシ側のアッパーア ームも高さを変更できるようにアッパーアームホルダーを特設しようかと思っています。TA-02のようにダンパーステーと一緒になっている物だと,無段 階で調整することが出来ません。まぁ,プロダクトマシンのようにある程度セッティングが決まっている場合はそれでも良いのですが,自作の場合,作っ てから全然走らないとかになると困るので,自由度を広げるように心がけています。



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