Sheltie



5    自作パーツ
更新日時:
2005.03.21 Mon.
メインシャーシやダンパーステーなどの板物は,自分で加工します。
 
 材料は,FPRプレートです。今回は,厚さ2.5mmのブラックFRPを使用します。ブラックFRPはナチュラルFRPより若干固い特性らしいですが,基本的には同じ物です。カーボンFRPは高価なのと加工が大変そうなので今回は見送りました。最初のシャーシはプロトタイプバージョンで,走好結果をふまえ改良を加えたバージョンを考えていますが,その完成版にはC-FRPを採用するかも知れません。
 FRPの大きさは335×150なので,その大きさにすべてのパーツが収まるように若干仕様変更しています。細かいパーツの説明は後ほどすることにしましょう。
 
 
加工の手順
 まず,型紙を作りましょう。型紙を材料に直接張れば,いちいち毛描く必要もありませんし,細かい部品や曲線もきれいにカットできます。材料を有効利用するために,コンピューターで書いた図面を,FRPのサイズ(335*150)に収まるように配置します。この時,切り代を取ることをお忘れなく。それが下の写真です。かなりきつきつです。
 
 
 次に,型紙を両面テープでFRPに張り付けます。両面テープは普通の物でOKです。この時,型紙が歪まないように注意しましょう(特に,大きい型紙の場合)。
 
 
 穴あけをする位置にポンチを打ちます。「打つ」と言っても,手で押し込むだけでOKです。打ってしまうとFRPが割れることがあるので,型紙がへこむ程度で充分です。
 
 
 穴あけはボール盤を使用します。単調作業なので,けがには注意。
 ロアデッキには皿穴加工を施します。
 穴開け後の写真です。
 
 
 次に,各部品を切断します。ダイヤモンドコッピングソーを使用しています。FRPなら普通の金鋸でも切れます。金鋸の刃は,金属を切る切れ味悪くなったものを再利用しましょう。充分切れますから。無理な力を掛けず,サクサクと切っていきましょう(サクサクとは切れませんが…)。おそらく,この作業に一番時間がかかります(4時間半ほど)。
 
 
 切り出しが終わったら,きれいにヤスリをかけます。FRPは普通のヤスリで削れます。アルミを切るときの癖で,切り代を多く取りすぎました。その分ヤスリがけも大変になるので注意。作業時間3時間ほど。
 
 
 最後に型紙を剥がして完成です。
 
 さすがに部品点数が多かったので時間がかかりますね。でも,世界に一つだけのオリジナルパーツを作るのは楽しいですね。完成したときの喜びは桁違いです。
 
 
 
シャーシ
 ロアデッキとアッパーデッキです。ロアデッキは単純な形状ですね。強度をどのくらい確保すれば良いのかわからなかったので,フロントもリヤもそれなりに幅広になっています。最大幅は103mmで,サーボ,モーターマウントは左右に変更可。中央はベルトを通すために縦長にくり抜いてあります。中心線にベルトを通すわけではないので,溝の幅が広くなってしましました。強度的にはかなり不利です(笑)。フロントバンパーはTB EVOW用に,リヤバンパーはTC SD用にカットしてあります。本当なら3.0mm厚で作りたかったところですが,金銭的な問題で無理でした。
 アッパーデッキは,ベルトが中央を通るため左右分割式です。こちらも強度面で疑問が残る構造ですが,左右を連結するブリッジを付けるようになっています。形状はただの棒状ですが,材料の関係で工夫できませんでした(泣)。
 
 
ダンパーステー
 フロント,リヤともに3ピースです。FRPは強度的に不安だったので,3ピース型にすることにより剛性を確保します。まぁ,FRP一枚でもそれなりの強度があるので,セッティングに使える,と言う意味の方が大きいです。ダンパー取付け角度は,約5°刻み(4.5mm間隔)で調整可能。自作マシンなので,なるべく調整が出来るようにしました。C-FRPなら4mm間隔にしたいですね。
 フロントダンパーステーには5番目のボディーマウントを装着できるようにしてあります(ミニなのでそれほど必要ないかも知れませんが)。リヤのボディーマウントの取付け幅は100mmで,なるべくワイドにしました。
 
 
アッパーアームマウント
 アッパーアームはダンパーステーにではなく,専用のマウントに取付けるようにします。プーリーが大径なのでダンパーステーからでは,最適な位置に取付けることが出来ません。アッパーアームマウントはベルトの上に装備され,上からアッパーアームをつり下げる形にしています。




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