TA-02S



10    シャーシ完成
更新日時:
2004.09.17 Fri.
今日で,シャーシ完成宣言です!
 
 9/14の走行で,リヤトーインアップライトに戻し,スポンジタイヤでの走行をしました。初めはやはり,マキマキ状態でした。トーインにした状態でもまだリヤグリップが足りないようです。そこでリヤキャンバーを上げてみます。今までの仕様では,キャンバーは前後とも0°ですが,フロントの方がキャンバー変化が大きいようです。初期状態からリヤキャンバーをつけて,ロール時にフロントキャンバーと同じくらいになるようにすれば,(相対的な)リヤグリップが確保できるはずです。キャンバーゲージなどはないので,適当に(ターンバックル半回転ずつ)アッパーアームを短くしていきます。3回ほど試したところ,つまりアッパーアームが1.5mm短くなったところで,かなりいい感じにグリップするようになりました。ただ,ロールしきっていない状態では,リヤのグリップがあまりよくないので不安定になります。この結果から,ピポッド変更するして,リヤのアライメントをいじることにしました。
 余談ですが,以前のTA-02時代にも,リヤのキャンバー変化が大きくなるように,ピポッド変更をしていました。もちろん,フロント側のキャンバー変化を少なくする手もありますが,以前も今回もフロントグリップはある程度ありますので,それに合わせてリヤをセッティングします。TA-02の頃は,この変更でさらにロールしやすくなり,切り返しが大の苦手でしたが(スタビをつけていても),TA-02Sでは,ロングスパンサスアームを付けていたり,以前よりもロールセンターが下がっているので,ロールは格段にすくなっています。ただ,そのために限界を超えたときの挙動は,かなり唐突ですが。
 
 今朝の走行では,リヤのピポッド変更を行なったバージョンをテストしました。ピポッド変更自体は,以前の部品をそのまま使えばいいので部品を作る必要はなく,10分あれば変更可能です。部品はFRPを加工した簡単なものなのですが,ビス1本留めという,かなり信頼性の低い取り付け型をしています(それでもリヤなので,よほどのクラッシュをしなければ問題ありません。フロントはワンヒットでアウトでしょうが)。初期キャンバーは,前後とも0°にします。目で見ただけですが,フルバンプ時ではリヤの方が少しキャンバーが付いているようです。フロントはキャスター角のおかげで,コーナリング中はキャンバーが付くので,コーナリング中を考えればこのぐらいが良さそうなのです。
 モーターはアクトパワーツーリングSP,ギヤ比8.59:1です。他変更なし。ギヤ比が高いのは,立ち上がり重視のセッティングにしたかったからです。というのも,パーキングロットでは“お立ち台”がないので,あまり大きなコースにすると,向こう側が見にくくなってしまいます。というわけで,相当広い駐車場でも,小さめのコースしか作らないので。しかもこのぐらいのギヤ比だと,モーターがキュンキュン回ってくれるので,音がすごい気持ちいいです。ストレス無く回ってくれる感じ。ただ,スロットルオフでの(エンジン)ブレーキがきついので,上手く転がすのが難しかったですが。
 問題のコーナリングですが,おお!かなりいい!まるで別マシンです。今まではオーバーステアだったのに,今日のマシンはアンダー。ある程度スピードを落とせば(スポチュンの速度ぐらい)思ったところにマシンを向けられます。これほどインが攻められるのも久しぶりです(そんなに上手くないですが)。このくらい走るようになると,他の問題点も見えてきます。例えば,高速コーナーでリヤの腰砕け現象。この点は,今回のピポッド変更で起こったことかもしれません。ピポッド変更でリヤのロールセンターが上がったので,確実にロール量は増えています。さて,知識がないのでどうすればいいかわかりません…。たしか,昔TA-02をチューニングしていた人が,リヤのダンパーを強烈に(?)固くしていました。これは腰砕け防止らしいので,これはいいかもしれません。ただ単にロールを押さえればいいのであれば,スタビを追加する方法もありますが,スプリング堅めで上手くセッティングしてスタビなしの方がよく曲がる,というのを聞いたことがあります。腰砕けはそんなに顕著ではないので,もう少し様子を見てから対策を考えたいと思います。
 
 今回で,ひとまずシャーシ完成。ほぼこのセットで友人とレースをしたりする予定。まぁ,もう少し曲がるマシンにするために,フロントをトーアウトにしたり,キャンバー調整をしたり,ダンパーセッティングをしたりする予定です。タイヤはスポンジのまま(友人からクレームが付いたらゴムタイヤに),モーターは,スポチュンとアクトパワーを使い分けます。モーターはどちらも古いものなので新品を購入したいのですが,あいにくロボットの方に掛けてしまったので,その他のパーツとともに買う予定はありません。
 シャーシ完成といいつつ,最後の仕上げが残っているではありませんか。ボディー。MR-Sは塗装終了。電装回路終了。後はステッカーを貼るだけなのですが,いつもと同じように,完成したら勿体なくて走らせられないのです。NSXも,ぼろぼろですが,原型はしっかりとどめていますし。まぁ,MR-Sにすればさらにコーナリング性能上がることは請け合いなんですがね。
 
 
余談
 8ターンのモーター(YOKOMOのZERO S-PRO)を試してみたかったので,1パックだけ走行させてみました。アンプはFUTABAの230CRで,対応ターン数は20ターンです(本当はアクトパワーもだめ)。昔使っていた210CBは,ショートさせるとヒューズが一発で飛びますが,230CRは電流制限回路が付いているようなので,なんとか…(まねして壊れても,責任とれませんよ!)。いざスイッチを入れて,スロットルON。あれ?動かない。試しにタイヤを手で回し始めてやると,動き出しました。すごい音!ここで重大な問題発覚。TA-02のプロペラシャフトは,真芯度が低く,それが高速に回転するため強烈に振動します。というわけで,プロペラシャフトをはずし2WDで走行させることにしました。よく考えてみると,このプロペラシャフト,マンタレイ系(≒TA-01系)のハードプロペラシャフトとして登場し,後にTA-02のシャーシに合わせたショートバージョンです。そのプロペラシャフトは,TGXでも,ショートの方はTG10でも使われています。エンジンカーにこの真芯度は…。オプションパーツ必須なんですね。話が横道にそれましたが,8ターンの走行です。走り始めは,手で押してやらないと走り出しません。動き始めても,なぜかすごく遅いです。な〜んだこんなもんか。と思う頃に急加速。最高速に達する前に,反対側の端(駐車場なので)にいってしまいました。そのスピードでは全然曲がらないので,スピードを落として曲がるのですが,またある程度スピードが上がらないと急加速してくれません。しかし,一度加速を始めたら,そのパワーは暴力的。2WDでは扱い切れません(当たり前だ)。すぐにあきらめてアクトパワーに交換しました。
 
 昨日の夜から,浅間山の噴火による火山灰が,埼玉県にも降りました。そうと知らず早朝にRCをやりにいったのですが,今日はやけにホコリが多いな,と思っただけで,火山灰とは思いませんでした。どのくらいすごいかというと,ダートを走行しているかのように,砂埃ならぬ灰埃が舞います。ウエット路面を走っているGTカーのよう。ちなみに,ウエット路面を走っているGTカーみたいになるのは,相当スピードが上がったとき(8ターン走行時)の話です。さらに余談ですが,最初,この白い埃が待っているのを見たとき,8ターンでアンプが焼けて煙が出ちゃったんだ,と本気で思っていました。だけど出力は低下しないし,きれいだからそのままは知らせていましたが。
 火山灰のせいで,今日は一段と滑りやすかったです。とはいえ今日の結果には満足。グリップのいい路面では,もっと走らせ易くなるでしょうか。ちなみに,走行後のメンテは今まで以上に大変でした。ベアリングはごりごりいっちゃうし,ドライブシャフトに詰まっているし…。これから冬になり北風の日が増えるので,大変そうです。母も,洗濯物が外に干せなくなると嘆いていました。浅間山付近の人はもっと大変だと思いますが,RCがんばってやってくださいね(何を励ましてんだか)。
 


リヤピポッド変更

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