12    第二回走行会
更新日時:
2004.11.07 Sun.
11/3文化の日
 五人の精鋭が集まりました。
 
メンバー
 
 
その前に
 
 10/2の走行会の後,ロールセンターを下げました。前後とも,シャーシ側のアッパーアームの取り付け位置を上にしました。違いがわかるようにダンパー・スプリングは以前のまま走行してみます。
 やはり,ロール量は激減(アッパーアームの高さをシムで調整できるわけではないので,ロールセンター自体が激変しているせいです)。前後ともほぼ同程度ロールセンターが下がったので,コーナリング特性としては大して変わっていませんが,明らかにキビキビした走りが楽しめます。個人的にはこのセッティングを気に入りました。
 以前のセッティングと比較して特筆すべきは,切り返しの良さ。以前は高速コーナーやスラローム・S字などでロールが残り,腰砕けのような感じになっていました(表現が正しくないかも)。しかし,今度はスラロームも比較的スムーズに走れるようになったり,ロールが残りにくくなり,コーナー出口の加速でもたつかなくなりました。
 
 ただ,未だにゴムタイヤではいい結果が得られていません。スポンジタイヤではかなり走りやすくなってきているのですが…。
 やはりこれは前後の重量バランスに問題があると思います。TA-02Sでは,リヤのタイヤを前に10mm出しているためにTA-02に比べリヤヘビーになってしまいます。TA-02がおよそ45:55(RC装置の位置によっても違います)なのでTA-02Sでは40:60程度だと思います(今度測定)。RCmagazineの無理難題研究所で,重量バランスによる走行特性の違いが実験されていましたが,リヤヘビー(40:60)ではかなり操作しにくいようでした(もちろんゴムタイヤでやっていました)。逆にフロントヘビー(55:45)にすると,プッシュアンダーは出るものの,操作性は50:50と比較しても好いとのことです。今後の課題は重量バランスになりそうです。
 
 
最新から最古(?)まで
 
 さて,今回の走行会のマシンをおさらいしてみましょう。写真右からTA-02S(NSX)・TA-03RS(ポルシェ)・TA-04R(アルテッツァ)・TB-02(Z)・TB-02(メルセデス)です。カルソニックZは,本日初走行です(おめでとう)。私自身はTA-04を見るのは初めてでした(しかもR)。何となくタミヤらしくない気もしますが,かっこいいです。剛性が高いのは良いのですが,若干重い気もしました(気のせいかな)。TA-03は前回から改造されていて,なんとメインシャーシが自作されています!材料はアルミ。500円でダブルデッキの完成らしいです。重いのが難点ですが,剛性が高いので軽量化の余地はあります。今回の走行では,アッパーデッキが重く,重心が高くなってしまったせいか,転倒が多かったです。アッパーデッキだけカーボンにするとか。
↑後日聞いたところによると「転倒が多かったのは、アッパーデッキのせいもあるだろうけど,実はロワデッキのつけ方が間違ってて(というか手持ちの部品の都合でそうするしかなかった)本来より3ミリくらい重心が高くなってた」んだそうです。
 
 当然レースをしました。まずは予選。特設サーキットで,3周のタイムトライアル。TA-02S(M)がベストラップ8'16でトップです。以下TA-03RS(O)8'57,TB-02(F)8'61,TB-02(A)10'01,TA-04R(M)10'21。TA-04は,デフの部分に木の枝が挟まっていてタイムが出ませんでした。他はただ単にキャリアの差でしょうか。現時点では「マシンの差≪経験の差」のようです。なんで一番古いマシンが一番なんでしょうか…。決勝は,お約束の(?)逆グリッドスタート。まぁ,グリッドなんぞもんは関係なく,スタートすればクラッシュの連続で,混乱を抜けたもの勝ちなんですが。
 とにかくみんなで集まってやるとおもしろい!他のマシンを操縦させてもらうと,自分のマシンの特性を理解する助けにもなります。また,操縦テクなんかも,人のを見ると参考になることが多々あるますね。
 
 TA-02Sを他者マシンのと比較すると,まず走行時間が長い。駆動効率がいいのか,スロットルを全体的に入れていないのか,はたまたバッテリー・充電器のせいか。おそらくそのすべてだと思います。駆動効率に関して言えば,3駆動系のところで書いたように,今持ち合わせている知識の粋を込めて組み上げた,考え得るなかで一番の駆動効率な訳です(もちろんもっと上が存在するはずですよ)。実際,他の人が操縦しても,「よく転がる」という感想を持つ人が多いです。もう一つ,転がりをよくしているのが,使い古しのモーターだと思います。ノーマルモーターやスポーツチューンのように固定式ブラシの場合,使用しブラシが摩耗して減っていくに連れ,ブラシ圧が減少します。通常この現象は回転数がアップという裏技として用いられたりしますが,このブラシ圧の現象こそが抵抗を減らす一因だと考えるわけです。ただ,モーターが古い故に,出力・トルクともに落ちていますので,最高速のアドバンテージは得られていないのが実状です。次のスロットルの問題ですが,スポンジタイヤを使用しドリフト走行をしているTA-02Sは,ゴムタイヤでグリップ走行しているマシンと比べ,根本的にスロットルワークが違います。グリップ走行の場合,コーナー進入時に十分車速を下げ,コーナー出口で再加速させなければなりません。それに対しドリフト走行(魅せるドリフトではなく,走りのドリフト)では,車速をある程度高く保ったままコーナーに侵入し,車体が滑り始めたらスロットルを入れ始め,出口を向いたところでフルスロットルで抜けていく感じです(個人差はあります)。具体的にスロットルの入れ具合を測定したわけではないので,これはあくまで感覚的なものですが,間違ってもいないと思います。また,「転がりやすいマシン」とも関係しますが,ハーフスロットルのままで充分な車速が得られます(ハーフの定義がわかりませんが)。とりあえず,握りすぎないスロットルワークで,十分走れるということです。充電器による違いはもう少し研究してみます。
(※後日判明したことですが,スポンジタイヤの効果がかなり大きいようです。かなり軽いんですね。)
 
 クラッシュ有りーののレースだったので,当然ながらマシンの損傷も激しいです(汗)。特にメインシャーシは,昔のまんまを使っているため,割れている箇所が5箇所。延命治療も効かなくなりそうです。どなたか,TA-02のメインシャーシ(バスタブでもダブルデッキでも)売ってるところをご存じの方はご一報を。
(※タミヤのアフターサービスで扱っていました。さすがタミヤ!)
 アルミドライブシャフトはよく曲がります(実際にはジュラルミンです)。ユニバーサルシャフトでフロントにはアルミ
を入れちゃだめだ,という意味がよくわかりました。捻れるならともかく,曲がってしまったら交換するしかありません…。
 まぁ,ここら辺の補修は後日まとめてすると言うことで。


またやりましょう

BackIndexNext

ホーム